年越しそばの名前の由来と意味とは? おせち料理に入っている縁起の良い食べ物とその理由

12月31日といえば大みそかですね。

大みそかにはみなさん何を食べますか?

たくさんの人はそばを食べているのではないでしょうか。

そうです。

「年越しそば」です。

わたしも小さなときから親にそばを食べさせてもらった記憶が残っています。

では、なぜ大みそかにはそばを食べるのでしょうか。



年越しそばの歴史

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大みそかにそばを食べる習わしは、今から300年くらい昔にあります。

時代でいえば江戸時代の中ごろになりますね。

その頃、年越しにはそばを食べるということが全国的に広まったのです。

そして、このそばのことを

「年越しそば」

といいます。

年越しの意味は、

「古い年をこして、新しい年をむかえる」

という意味があります。

では、なぜ年越しにそばを食べるのでしょうか。

年越しにそばを食べる理由

大みそかに、そばを食べる理由はいくつかの話があります。

ひとつめは、

「細くて長いそばのように、財産や命も細く長くのびますようにと、ねがって、食べるようになった」

というものです。

ほかにもこんなものがあります。

「昔、金や銀の細工をする職人さんは、ちらばった金や銀の粉を、ねったそば粉につけて集めていた。

そこで、職人さん以外の人たちも、金銀が集まるように(お金もちになるように)とねがって、そばを食べるようになった」

という話もあります。

多くの人が知っているのはひとつめのお話の方でしょうか。

どちらも共通していることがあります。

それはなにかわかりますか?

そうです。

どちらのお話も、よいことがありますようにと、ねがっているのです。

大みそかに食べる年越しそばは、新しい年によいことが起こるようにという思いをこめながら、食べる物なのです。

地方によって、呼び方がちがうところもあります。

年越しそばのことを

「つごもりそば」

「みそかそば」

「くれそば」

などと、呼ぶところもあります。

おせち料理

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年越しそばだけでなく、他にもお正月にえんぎをかついでる食べ物があります。

それはなにかわかりますか?

そうです。

おせち料理です。

その中に入っている、黒豆、数の子、田作りは新年を祝うのにかかせない食べ物といわれています。

黒豆

黒豆は、

「けんこうになりますように」

「まめに、はたらくことができますように」

と、願って食べる料理です。

その理由は、

「体がじょうぶであること」

「まじめによく働くこと」

を、べつな言葉で「まめ」というからです。

数の子

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数の子は、にしんという魚のたまごです。

にしんのお腹には、たくさんのたまごが入っていますよね。

そこで、

「多くの子どもが生まれて、子孫がはんえいしますように」

と、願って食べます。

田作り

田作りは、たまごからかえったばかりの、かたくちいわしという魚で作ります。

300年から400年くらい前の江戸時代には、ほした、かたくちいわしを田畑の肥料につかっていました。

そういうことから、田作りは、豊作を願って食べる食べ物になったのです。

おわりに

年末年始には、年越しそばやおせち料理に入っている黒豆、数の子、田作りなどえんぎのよい食べ物がたくさんあります。

これらをなぜ食べるのか、しっかりと理解して自分の子どもや友だちなどにも伝えていきたいですね。




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