お寺や神社におみくじがある意味と大吉や凶が出る確率は!?

神社やお寺に行ったことはありますね。

特に初詣なんかで行くことが多いのではないでしょうか。

そこには、おみくじがありますね。

そのおみくじを引くことを楽しみしている人もたくさんいることと思います。

お参りをした後の運試し。

大吉がでるかそれとも凶が出るのか。

どきどきわくわくしますよね。

そんな思いをしたことはだれしもあるでしょう。

それでは、なぜ、神社やお寺には、おみくじがあるのでしょうか。



おみくじ

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今から1000年以上前のことです。

京の都に近い比叡山延暦寺というお寺がありました。

そのお寺の元三大師という人が中国から持ち帰り、このお寺で始めた「観音みくじ」が、日本のおみくじのはじまりだといわれています。

昔、日本ではおそろしい伝染病がはやっていました。

元三大師は、人々をわざわいや苦しみから救うため、観音様にひたすらお祈りをしました。

そして、観音様からさずかったさまざまな言葉を、お参りに来た一人ひとりに届けようと、「観音みくじ」をはじめたのです。

観音みくじは何種類くらいあるかご存じですか?

内容は全部で100種類あります。

大吉や吉が合わせて70種類あります。

凶は30種類あります。

意外と凶は多いですよね。

人々は、くじに書かれた言葉を大切に守り、苦しい時を乗り切っていたのです。

木の枝に結ばれているおみくじ

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国の大きな決めごとのとき、神様の前でくじを引いて決めるということが行われていました。

「心をしずかにし、神様の言葉をきく」

という国の習わしがありました。

それが、人々の生活にもとけこんだのです。

その結果、神社のおみくじに発展していきました。

現在、全国の神社にあるおみくじの大半は、山口県の神社にある女子道社というところで、人々の手作業により作られています。

大吉が出たら財布に入れたり、持ち帰ったりしますよね。

逆に凶が出たらどうしますか。

凶が出たら木の枝に結んで帰る人をよく見かけませんか?

これにはちゃんとした意味があるのです。

「凶のおみくじを、ききうでと反対の手でむすべば、修行したことになり、凶が吉に転じる」

といわれ、

「むすぶ=新たな力がそなわる」

ことを意味しています。

このような理由から、神社やお寺には、木の枝にたくさんの凶のおみくじが結ばれているのです。

おみくじの言葉

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おみくじにこんな言葉が書かれていたことはありませんか?

「これからの気持ち次第で、運はかわってきます」

これは、吉や凶であることがすべてではなく、どんな心で生きるかが、大切だということを意味しているのです。

だから、吉や凶が出たからといって、落ち込んではいけません。

これから、自分がどんな気持ちで何を思ってどんな行動をしていくのかが大切なのです。

前を向いてしっかり正しい道を進んでいきましょう。

おわりに

神社やお寺にはおみくじがたくさんあります。

大吉が出たらたくさん喜びましょう。

凶が出てもしっかり前を向いて進んで行きましょう。

最近では、おみくじにもいろいろな種類があります。

子どもおみくじや恋みくじなど、外国人向けに英語おみくじなどいろいろなおみくじがあります。

神社やお寺にお参りする楽しみが増え、お参りに来た人を楽しませてくれます。

ぜひ、みなさんにも大吉がおとずれますように。