人気なたい焼きはどうして「鯛」の形をしているの? たい焼きのはじまりは東京から。

みなさんたいやきはお好きですか?

たいやきの中にはあんこが入っていますね。

今では、クリームや抹茶、チョコレートなどたくさんの種類の味が使われています。

できたてのたいやきはとてもおいしいですね。

わたしもたまに食べたくなります。

では、たいやきの形はなぜ「たい」の形をしているのかみなさんは知っていますか?



たいやきの歴史

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東京都港区の麻布十番という町があります。

そこには「浪花家総本店」という、たいやき屋さんがあります。

このたいやき屋さんをみなさんは知っていますか?

この店の前には、いつもとてもいいかおりが漂っています。

そして、お客さんの行列がたえません。

とても人気なお店なのです。

この店は、2009年に、商売をはじめて100年目をむかえました。

とても歴史のあるお店なのです。

そして、この店を始めた神戸清次郎さんという人が、たいやきの生みの親だといわれています。

神戸清次郎さん

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神戸清次郎さんは、大阪から東京にやってきて商売を始めました。

まず、はじめに売ったのは「今川やき」でした。

これは、以前から作っていたものなのです。

みなさんは今川やきを知っていますよね?

今川やきは、小麦粉と水などで作った生地を、金属の丸いかたに流し込んで、あんこを入れてやいたおかしのことです。

出来上がりは、丸い形をしています。

今では、味もクリームや抹茶、チョコレートなどいろいろな種類があります。

味ももちろんたいやきと同じです。

しかし、神戸清次郎さんが売りだした今川やきはなぜかあまり売れません

どうしてでしょうか。

神戸清次郎さんは考えました。

そして、ある工夫をしたのです。

型の工夫

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それは、今川やきの型をやめて、かめのこうらの形の型を使ったのです。

「めずらしい形だから、きっとたくさん売れるのではないだろうか」

と、神戸清次郎さんは期待したのです。

なんとかたくさん売りたかったのです。

しかし、このかめのこうらの形の型を使っても売れなかったのです。

神戸清次郎さんの工夫もむなしくおわってしまいました。

神戸清次郎さんはとても困りました。

「お客さんがよろこぶには、どうしたらいいのか。どうしたらたくさん売れるのか」

と、神戸清次郎さんは悩みました。

そこで次に思いついたのが、たいの形です。

そして、職人さんにたいの形の型を作ってもらうことにしたのです。

その型を使って、たいやきを売り出しました。

結果は、

神戸清次郎さんの期待通りでした。

なんと、たいやきは大ヒットしたのです。

毎日毎日とても売れました。

しかし、どうしてたいやきはそんなにも人気だったのでしょうか。

たいやきの人気のひみつ

それは、日本人にとってたいは特別な魚だったからです。

たいは、とてもりっぱな姿をしています。

色は、美しいピンク色をしています。

それになんといってもたいはおいしいだけではありません。

たいは「おめでたい」という言葉を聞いたことがありますよね?

そうです。

おめでたいたいは、お祝いの席に欠かせない食べ物だったのです。

おわりに

たいは、スーパーや市場などで買うととても値段が高いですよね。

そのため多くの人は食べる機会があまりありません。

しかし、たいやきならどうでしょうか。

たいやきなら気軽に「おめでたい」たいを食べることができるのです。

たくさんの人が気軽に「おめでたい」たいを食べることができるということが人気のひみつだったのです。




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