暑い夏場でもいつでもどこでも食べることのできる焼きチョコ♡
年中チョコレートを食べたい人の夢を叶えてくれますよね。
でもちょっと待って!焼きチョコってなんで溶けないの?
そもそもなんでチョコレートは暑いと溶けちゃうの?
そんなチョコレートの素朴な疑問について学んでいきたいと思います。
チョコレートってなにからできているの?
原材料
チョコレートは主にカカオマスや砂糖、カカオバター、粉乳からできています。
原材料の配分によってチョコレートの種類は分けられます。
一般的にブラックチョコレートはカカオマスが40~60%含まれており、乳成分の入らないチョコレートのことを言います。
一部カカオマスが70~90%含むものや少し乳成分の入ったものもブラックチョコレートと言われることもあります。
ミルクチョコレートは名前の通りカカオ分に乳成分の加わったチョコレートのことを言います。
ホワイトチョコレートはカカオマスを含まず、カカオバターと乳成分などからできたものを言います。
カカオマスとカカオバター
カカオマスとはカカオの種であるカカオ豆の胚乳部分を発酵・乾燥させたものを炒って、すりつぶしペースト状にされたものをカカオマスと言います。
そのカカオマスから抽出されたものがカカオバターと呼ばれます。
チョコレートの溶ける温度
チョコレートは28度以上で溶ける性質を持っています。
そのため室温で溶けないチョコレートも、夏場の気温が高い日や人肌(約36度)ではチョコレートは溶け出してしまうのです。
チョコレートの溶ける原因
チョコレートの溶ける性質にはカカオバターが大きく関係しています。
カカオバターにはバターやマーガリンのように油分がたくさん含まれています。
その油分は常温または温度が低いと固体、温度が高くなると液体へと変化する性質をもっています。
そのため、チョコレートに含まれるカカオバターの油分の性質が関係し溶けてしまうのです。
しかし、チョコレートの風味や味わい、口溶けの良さはカカオバターのおかげであり、カカオバターはチョコレートに欠かせないものなのです。
焼きチョコはどうして溶けないの?
暑い夏場でも手に持っても溶けない焼きチョコ。
年中問わず楽しめる魔法のようなチョコレートには、一体どんな秘密が隠されているのでしょうか。
焼きチョコの一番のポイントとして空気を含ませていることにあるようです。
焼きチョコは油脂性焼き菓子と呼ばれ、通常のチョコレートよりも植物性油脂やココアパウダーなどが多く含まれています。
油脂や粉末を主な原材料として作ることで、空気を生地に含ませることができ、焼いてもその気泡によって形を崩すことなく焼きチョコを作ることができます。
ざっくり言えば、焼きチョコはクッキーに近いものであるともいえるでしょう。
その他にもチョコレートの口溶けとなるカカオバターの量を少なくするなど、原材料の配分にこだわったり、製造過程でもチョコの食感を大切にするために焼き方を工夫したりするなど、様々な溶けない工夫が施されています。
チョコチップマフィンやチョコチップクッキーのチョコはどうして溶けないの?
チョコレートは温度が高かったり、自分の手に持ったりするだけで簡単に溶けてしまいますよね。
それではなぜ、マフィンやクッキーに使用されるチョコチップは溶けないのでしょうか。
結論から言いますと、実は溶けているのです。
チョコチップはチョコレートのなめらかな口溶けに必要なカカオバターの分量を普通のチョコレートに比べて少ない配合で作られています。
通常のチョコレートよりは溶けにくく、作られているのです。
しかし、オーブンで焼いた直後のチョコチップは形は保たれていますが、よく見るととろ~りと溶けているのです。
溶けているのにもかかわらず、どうしてチョコチップの形はキープすることができるのでしょうか。
その秘密はどうやらチョコチップの下にある生地に隠されているようです。
チョコチップは温度が高ければ高いほど溶けていきますが、下の生地は焼けば焼くほど固くなっていくのです。
チョコチップが溶けても下にある生地が固まっていくため、チョコレートが生地の隙間に流れ込むことがなく、焼きあがってもチョコチップの形はきれいに保たれているのです。
その後あら熱をとる際に、溶けていたチョコチップも固まっていき、お口に運ぶときにはもとどおり!というわけなのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
普段何気なく食べているチョコレートの溶ける理由や夏場でも溶けない焼きチョコの秘密について少し触れることができたかなと思います。
一口食べるだけで幸せな気分にさせてくれるチョコレートには私達の知らない秘密がまだまだありそうですね。
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