「喧嘩するほど仲がいい」
このことわざを知らない人は居ないのではないでしょうか?
恋愛にもよく使われる有名なことわざですが,本当に喧嘩するほど仲がいいのでしょうか?
本来の意味
「喧嘩するほど仲がいい」というのは,
喧嘩ができるほど仲の良い間柄である.
喧嘩ができるほど遠慮のない間柄である.
という意味だとされています.
仲の良い間柄だと本音で話をすることができ,その結果衝突が起こり,喧嘩になります。
逆に、仲が悪い間柄だとお互いに関心が無いため、喧嘩すらすることがない。
という解釈になります。
確かに、全く興味のない人とは話をすることもなく、話したとしても遠慮して会話するため、喧嘩になることもないですね。
しかし、本当に仲の良い関係というのは喧嘩するような関係なのでしょうか?
意見の対立
こういった話はちょうど半分に分かれます。
喧嘩した方がいいという意見と喧嘩しない方がいいという意見です。
両方の意見を詳しく見てみましょう。
喧嘩したほうがいい
喧嘩した方がいいという意見には、理由がいくつかあります。
1つ目は、
「お互いの本音がわかる」
ということです。
元は他人ですし、意見が違うのは当たり前です。
お互いの価値観の違いを認識し、尊重することが大切です。
2つ目は、
「喧嘩の収束ポイントがつかめる」
ということです。
喧嘩をしてお互いに謝らないと意地を張っていると終わりがありません。
そこで、どちらかが先に折れる必要があります。
その折れるポイントを探すことが重要です。
3つ目は、
「我慢する必要が無い」
ということです。
お互いに我慢することなく、意見をぶつけ合うことができます。
それによって、自分の中に溜め込むこともなく、不満が減るというものです。
喧嘩しない方がいい
今度は、喧嘩しない方がいいという意見の理由を見てみましょう。
1つ目は、
「ストレスが溜まらない」
ということです。
喧嘩をするとお互いがイライラしてストレスが溜まっていきます。
ストレスが溜まることでお互いの間だけでなく、仕事や生活など他の場面にも影響がでてしまいます。
喧嘩をしないということは、その心配が一切無いということなのです。
2つ目は、
「同じ意見を持っている」
ということです。
本当に仲がいい間柄というのは、多少は違えど同じ意見を持っているため、そもそも意見がぶつかり合うことがありません。
会話があっても喧嘩に発展することが無いということですね。
3つ目は、
「幸福感が得られる」
ということです。
喧嘩がなければお互いにストレスが溜まりません。
そして、お互いの考え方も同じなので話が盛り上がり、幸福感が得られます。
どちらが正解なのか
正解とはどちらなのか、誰もが気になりますよね。
正解はあります。
しかし、まずは喧嘩の定義から明確にしなければなりません。
喧嘩の定義
喧嘩とは、
互いに相手に対する怒りの感情を込めた言葉を言い合うことや、腕力をぶつけあうことになること。
となっています。
今回の場合だと前者になります。
逆に言うと、冷静な話し合いというのは喧嘩という定義からは外れます。
結論
結論から言いますと、喧嘩をしない方がいいということが正解です。
先ほどの喧嘩をしない方がいいという意見が主な理由となります。
お互いに同じ意見を持ち、ストレスが溜まることも無く幸福感が得られる。
こんな間柄の友達や恋愛対象であれば、これほど嬉しい事はないでしょう。
ただし、喧嘩をした方がいいという意見のメリットも考えなければなりません。
喧嘩をすれば、お互いの本音がわかる。
お互いの本音が分かるために、喧嘩をする必要があるでしょうか?
不満があった場合、冷静に話し合いをすることでも解決できるはずです。
話し合いがあれば、不満を溜め込む必要もありませんし、喧嘩にも発展しません。
もちろん、まったく会話がない場合はお互いに関心が無いため、仲がいいとはいえません。
しかし、ただ感情に身を任せて喧嘩や口喧嘩をするのも、お互いの思いやりがありません。
本当に仲がいいのであれば、相手を思いやる気持ちがあるはずです。
また、日頃から喧嘩をする間柄であると、確実に愛情や友情は削れていき、最終的には喧嘩すらしない仲になります。
そんな状態になるのであれば、仲がいい間柄だとは言えませんね。
長続きするカップル
恋愛の観点から見てみましょう。
長続きするカップルはどちらか、という話をよく聞きますが、どちらともいえません。
全体の人数から見れば、喧嘩するカップルの方が長続きしています。
そもそも、喧嘩することがないくらいお互いの性格や容姿が理想と一致するカップルというのはごくわずかです。
そのため、喧嘩しないカップルが目立つことは無く、喧嘩して長続きするカップルが多いという認識になるのです。
ただし、幸せに長続きするカップルはどちらか。という話になると、間違いなく喧嘩しないカップルです。
先ほどにも書いたとおり、喧嘩をすればするほどストレスが溜まり、イライラが続くことになります。
お互いが一緒にいてイライラしているのであれば、それは不幸せなことですよね。
それに比べて喧嘩しないカップルの場合、一緒にいてもストレスが溜まるどころか楽しかったり安心したりするので幸せだと感じます。
何か不満があっても、お互いに思いやりの気持ちがあるため、相手を傷つけないような言葉を選び話し合います。
つまり、
お互いに思いやりの気持ちがあるカップルこそ、喧嘩しないカップルであり、幸せに長続きするカップル
なのです。
終わりに
喧嘩と話し合いはまったく違うものです。
相手を思いやる気持ちがあれば喧嘩は起こりません。
喧嘩が起こらない間柄の友達こそ、本当に仲の良い友達であり、喧嘩が起こらない間柄のカップルこそ、理想のカップルなのです。
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