みなさん飛行機に乗ったことはありますか。
飛行機は空を飛べることはご存知ですよね。
ですが、空を飛べる飛行機で宇宙へ行くことは可能なのでしょうか。
考えてみたことはありますか?
宇宙にいくためには
答えは✕です。
飛行機では、宇宙に行くことはできません。
では、なぜ飛行機で宇宙へ行くことはできないのでしょうか。
それは、
「燃料を燃やすのに酸素を使う」
からです。
飛行機は、エンジンの燃料を燃やすのに、まわりの空気の中にある酸素を使います。
ですが、どうでしょう。
宇宙には、酸素がありません。
その結果、飛行機は宇宙で飛ぶことができないのです。
しかし、飛行機ではなくて、ロケットを使えば宇宙へ行くことができます。
ロケットは、同じように燃料を燃やして飛びますが、燃料といっしょに酸素を作り出すものや
酸素をたくさん含んでいるものを自分から持って行きます。
だから、ロケットは飛行機と違って、宇宙でも燃料を燃やすことができて飛べるのです。
ロケットの仕組み
飛行機やロケットが燃料を燃やすのは、それによって出るガスを後ろに吹き出すことで、
前に進む力にしているからです。
地球には、重力がありますね。
地球から宇宙へ飛び出すときには、地球の重力をふりきるために、
とても大きな力が必要となります。
そのときには、燃料を燃やしてガスを出しながら進むロケットを使います。
一旦宇宙空間に出てしまえば、小さな力でも前に進むことができます。
そのため、ガス以外のものを使うことができるのです。
小惑星「イトカワ」に行った日本の小惑星探査機「はやぶさ」は、
広い宇宙を長い間進むために、「イオン」という、
電気を帯びた小さな粒を使いました。
これは、太陽の光で作られています。
その太陽の光で造った電気の力で、キセノンというガスの粒を
プラスの電気を帯びた粒とマイナスの電気を帯びた粒に分けます。
プラスの粒同士を近づけると、すっと離れる性質を使ったのです。
そして、ロケットの後ろからプラスの粒を速いスピードでどんどん出しました。
そうすることで、前に進む力にしたのです。
どれくらい飛べる?
飛行機は、約37キロメートル上空を飛ぶことができます。
飛行機は、空気中の酸素と燃料を燃やして、そのガスを使って飛びます。
37キロメートル上空から地上を見ると、何もかもとても小さく見えますね。
ロケットは、約38万キロメートルまで飛ぶことができます。
ロケットは、酸素を含む酸化剤と燃料を燃やして、そのガスを使って飛びます。
飛行機とは、比べ物にならないくらい飛んでいますね。
地球の技術はすごいものですね。
はやぶさは、約60億キロメートル飛ぶことができます。
はやぶさは、電気を帯びた粒同士が退け合う力を使って飛びます。
現在、ガスやイオンを使わず、太陽から出る光を、金属でできた膜に
反射させる力で飛ぶロケットも開発されています。
宇宙のことが少しでも分かることを期待しています。
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