私たち日本人に馴染みの深い海苔ですが、ほとんどの人は消化することができません。
実は、世界で日本人だけが消化することができるのです。
日本人のみ消化できる理由
フランスの海洋生物学と海洋学の研究・教育機関である「ロスコフ生物学研究所」が論文を発表しました。
日本人が海苔などの海藻を分解できるのは、多糖類の分解酵素を出す遺伝子をもったバクテリアを取り込んでいるからである。
としています。
通常、この遺伝子を持つのは海洋性のバクテリアです。
しかし、人の腸内に住むバクテリアにも同様の酵素を出す遺伝子があり、日本人の排泄物の中からしか見つかっていません。
日本人と海苔の関係
日本人は8世紀頃から海苔を食べていたと記録されているのですが、海苔を焼かずに生で食べていたそうです。
それによって、海藻に住んでいたバクテリアから遺伝子を取り込んだのではないかとされています。
消化は調理方法による
日本人でなくても、調理方法によっては消化することができます。
それは、焼いたり煮たりと熱を加えることです。
生の海苔や乾燥海苔は消化に悪いですが、焼き海苔にすることで消化しやすくなります。
消化しやすくなるだけではなく、海苔に含まれるビタミンは熱で壊れにくく、豊富な栄養をそのまま摂ることもできるのです。
海外の海苔
また、日本以外にも海苔を生産している国があり、韓国には韓国海苔があります。
この韓国海苔は、焼き海苔にごま油を塗って塩をふったものなので誰でも消化できるようになっています。
終わりに
今回は、海苔の消化について焦点を当てましたが、海苔には豊富な栄養素が含まれているのも確かです。
海藻を消化できる体を先人から受け継いでいるので、積極的に海藻を食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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