寒天、ゼラチン、アガーの違いは原料。それぞれの用途も解説します。

水分を固めるための材料として,寒天ゼラチンアガーを使うことがあるかと思います.

それらは,料理やデザートなど様々な用途があります.

しかし,これらの違いって一体何なのか気になったことはありませんか?

その違いについてまとめてみました.



ゼラチン・寒天・アガーの違い

これらは総じて,水分を固める材料になります.

しかし,それぞれ同じようで違った特徴があり,成分や効果,効能も異なっています.

ゼラチンとは

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ゼラチンとは、牛骨や牛皮,豚皮などの動物性たんぱく質を原料としたものです。

人間の体内にもあるコラーゲンなどがそれにあたります.

この動物性たんぱく質を加熱抽出したものがゼラチンになります.

また宗教上の理由から,魚や卵から抽出して作るゼラチンもあります.

食品用途としては,煮こごりやゼリーの他,グミやマシュマロ,ヨーグルトやクリームチーズにも使われています。

体温で溶けるため、口どけがよいとされています。

また、ゲル化剤としてゼリーなどの食品に用いられる他,工業製品などに使われることもあります。

用途によって呼び名が違い,食品用などの純度の高いものをゼラチン,画材や工芸品などに使われるものを膠(にかわ),蹄の接着剤として使われるものをhoof glueと呼ばれています.

寒天とは

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寒天とは,テングサやオゴノリなどの海藻類を原料とした食品です.

上記の海藻から抽出した粘着物を冷凍乾燥させて作られています。

成分のほとんどは食物繊維でできており、低カロリーでダイエットにも効果的な健康食品だと言われています。

ところてんや羊羹などに使用され、ゼラチンの代用品として使われることもあります。

また、食品以外の用途では、植物の組織培養や微生物培養の際に使用する寒天培地として用いられます。

アガーとは

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寒天のことを英語でAgar(アガー)と言うのですが、抽出する原料に違いがあり、カラギーナンという海藻ローカストビーンガムというマメ科の植物から抽出されています。

製菓用に使う寒天のことをアガーと呼ぶことが多いようです。

ゼラチンと寒天の間くらいの食感を持ち、それらに比べて最も透明度が高いとされています。

ケーキ等のスイーツの上からかけられているゼリーのようなものをナパージュと呼ぶのですが、そのナパージュの原材料にアガーが使われることが多いです。

カロリー

ゼラチンのみカロリーがあり、寒天とアガーはゼロカロリーとなっています。

そうすると、ダイエットにこれらを使うときにはゼラチンを避けたほうがいいように思えますが、実はそうではありません。

ゼラチンにはカロリーがあるのですが、100gで約340カロリーですのでほとんど気にする必要はありません。

また、ゼラチンには他の材料にはないコラーゲンなどの栄養素が多く含まれているので、美肌目的でゼラチンを使うこともあります。

ただ、表立って効果が現れることは少なく、過剰摂取は体に毒ですので美容目的に使うのはオススメしません。

これらのカロリーや成分は気にする必要はないでしょう。




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