ゴミが入っていないのに目が痛い．
目がゴロゴロする．
そんな症状が出ているあなた，それは逆さまつげかもしれませんよ！
逆さまつげとは
通常，まつげは目から離れる方向へ反り返っており，外側に向いてついています．
まつげには眼球をホコリ等の異物から守る役割があるのですが，逆さまつげという状態になることによって眼球を傷つけてしまうことがあります．
さかまつげ，逆まつげと呼ぶこともあります．
種類
逆さまつげには２つの種類があり，眼瞼内反（がんけんないはん）と睫毛乱生（しょうもうらんせい）があります．
眼瞼内反（がんけんないはん）
まぶた自体が内向きにまくれ込んでおり，それによってまつげが角膜方向へ向いてしまっている状態のことです．
睫毛乱生（しょうもうらんせい）
毛根からのまつ毛の生え方がいびつで，角膜側を向いた生え方をしてしまっている状態のことです．
まぶたには問題はありません．
原因
逆さまつげの原因は，先天性のものと後天性のものの２つの場合があります．
先天性の逆さまつげ
生まれた時から逆さまつげだったというのはよくあります．
新生児（赤ちゃん）は顔の筋肉が発達途中で，顔には筋肉より脂肪が多くなっています．
その脂肪が原因でまつげが下向きに生えてしまい，逆さまつげとなります．
後天性の逆さまつげ
後天性の逆さまつげには，加齢性と瘢痕性（はんこんせい）の２種類の原因があります．
加齢性の逆さまつげ
加齢性の逆さまつげは，名前のとおり老化が原因の逆さまつげです．
老化により，まぶたの皮膚の過剰やたるみが起きたり，顔の筋肉が衰えます．
その結果，まつげが角膜側へと向いてしまい，逆さまつげとなってしまいます．
瘢痕性の逆さまつげ
瘢痕性の逆さまつげというのは，腫れるなどの炎症が起きた結果、まぶたが変形して起こる逆さまつげです．
また，まぶたが痙攣（けいれん）して起こるものもあります．
治療方法・対処方法
逆さまつげの対処には４つの方法があります．
まつげを抜く
単純ですが，抜いてしまえば逆さまつげによる痛みは無くなります．
しかし，抜く時に強い痛みを伴いますし，すぐ生えてくるのでひたすら繰り返すことになります．
毛根を傷つけ，炎症を起こしてしまうことにもなりますので，あまりオススメはできません．
ビューラーを使う
ビューラーを使ってまつげをカールさせ，外向きにしてしまいましょう．
ただし，使った直後は効果がありますが，数時間で元に戻ってしまいます．
こまめにビューラーを使うことが大切です．
パーマをかける
まつげにパーマをかけることで，強制的にまつげを外向きにします．
しばらく効果はありますが，ある程度の時間が経つと元に戻ってしまいます．
定期的にパーマをかける必要があります．
手術
最も効果が期待できる方法です．
そして，逆さまつげは目の病気ですので，逆さまつげだと診断されれば保険が適用されます．
保険が適用されると，手術費用が大幅に安くなります．
例
保険適用の場合 ：両目で1万円程度
保険適用外の場合：両目で10万円程度
しかし，大掛かりで怖いイメージがあるのも手術です．
手術といっても，簡単なものから大掛かりなものまで幅広く種類があります．
一度手術をすれば，逆さまつげで悩むことも無くなるでしょう．
手術
逆さまつげを治療するための手術ですが，いくつかの手術方法があります．
レーザー脱毛
逆さまつげを抜くだけでなく，毛根をレーザーで焼いて，生えてこないようにします．
皮膚を傷付けることなく簡単に終わるので，時間を気にしている人にオススメです．
二重整形
逆さまつげを治療すると同時に，二重まぶたにしてしまおうという手術です．
一重から二重にするのはもちろん，二重の方はさらにパッチリ二重にすることも可能です．
この二重整形には２つの方法があります．
埋没法
皮膚を切らずに，糸を通して留めるだけの手術です．
稀にごく小さな針穴跡が残りますが，ほとんどの場合わかりません．
また，局部麻酔を行うので痛みを感じることもありません．
皮膚切開
下まつげの場合，皮膚切開による手術でないと治療することができません．
上まつげでも，重い症状だと皮膚切開を行うこともあります．
皮膚を数ミリ切除し皮膚を引っ張る方法と，瞼板という硬い組織に皮膚を縫い付ける方法があります．
１ヶ月から２ヶ月傷跡が残ることがあります．
しかし，ほとんどの場合消えて目立たなくなります．
また，局部麻酔を行うので，痛みを伴うことはありません．
子供の場合，全身麻酔になることもありますのでリスクが高くなります．
新生児（赤ちゃん）の場合
まばたきが多くなる，光を眩しがる，充血したり目やにが多くなる，涙を流すなどの様子が見られましたら，逆さまつげかもしれません．
しかし，新生児の逆さまつげはほとんどの場合自然治癒します．
成長に伴って顔の筋肉が付き，脂肪が減っていきます．
２歳から３歳頃までに治るのが一般的ですので，あまり心配しないでも大丈夫です．
どうしても心配であれば，まずはお医者さんにご相談ください．
家での治療として，逆さまつげを抜いたりするのは絶対にやめてください．
症状が重くなったり，別の症状を併発させる可能性があります．
逆まつげの芸能人
ゴールデンボンバーという歌手グループに所属している鬼龍院翔さんも、逆さまつげで悩んでいたそうです。
特有の濃いメイクゆえの悩みもあり、ついに逆さまつげ修復の手術を受けることにしました。
また、乃木坂４６に所属している若月佑美さんも、過去に逆さまつげの修復手術を受けていました。
放置しておくと失明する恐れがあると医師から診断され、手術に踏み切ったそうです。
このように、逆さまつげに悩む人は結構多いのです。
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