世の中危険な動物がたくさんいます。
大きな動物でも小さな動物でも危険度はかわりありません。
最も危険な動物の1つとして名前が挙がる蚊やハエを紹介します。
危険な蚊
蚊は、マラリア、フィラリアなどの病原体を運びます。
毎年200万から300万人の死者を出します。
2014年夏に日本でも感染者が出て話題になったデング熱も、デングウイルスが蚊によって運ばれて感染したのです。
マラリア
マラリア原虫による感染症で、全世界の100カ国以上にみられます。
年間150から270万人の死亡者があるとされています。
その大部分はサハラ以南のアフリカにおける小児です。
日本では、旅行者がこれらの感染地で感染することが多くあります。
帰国して発症することが多く、国内での診断・治療の遅れが原因で死亡することもあるのです。
日本での届け出は年間60から80人です。
フィラリア
バンクロフロト糸状虫による病気のことです。
かつては九州から沖縄にかけて分布していました。
しかし、完全に根絶され、今では輸入感染症です。
感染すると、3ヶ月から1年で成熟します。
長さは、オスが4cm、メスがcmで糸のように細長い虫がリンパ節やリンパ管の中に寄生します。
寿命は4から5年と考えられています。
危険なハエ
ハエは不衛生なだけであまり害がないと思っている人はいませんか?
人間を死に追いやってしまう危険なハエがいるのです。
それはツェツェバエというハエです。
ツェツェバエは、トリパノソーマという微生物を動物の体に送り込む役割をしています。
この微生物が体内に入ると、アフリカ睡眠病という感染症を引き起こします。
この病気は、頭痛と発熱の症状からはじまります。
そして、睡眠時間が乱れてしまうのです。
その後、生活リズムが昼夜逆転してしまい、意識がもうろうとし、昏睡状態のまま死に至るのです。
とても恐ろしい病気なのです。
まとめ
この病気は、アフリカ中部を中心に7万人以上の感染者を出しています。
治療しなければ確実に命を落とす病気で、医療設備の整っていないちいきではとても恐れられているのです。
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