毎年お正月にはたくさんの年賀状が届きますね。
パソコンや携帯電話など、電気機器が発展していることから、昔と比べて現在では年賀状の数は減少していますが、今でも年賀状を書く習慣はあります。
友だちや知り合いから、心のこもった手書きの年賀状をもらうととてもうれしいですよね。
では、なぜ年賀状を書くのでしょうか。
年賀状の役割
それでは、年賀状はなんのために書くのでしょうか。
その役割をお伝えします。
年賀状は、これまでにお世話になった人に、「ありがとう」の気持ちを伝えるものです。
新しい年のあいさつをするために出すのです。
年賀状の歴史
なぜ年賀状を出すようになったのでしょうか。
そのひみつは大昔にありました。
今から何千年も前の、紙がまだなかったときのことです。
古代エジプトの時代から、人々の生活の中には、
「お世話になった人へ、新年のあいさつに行く」
という習わしがありました。
それから文明も進みました。
そして紙が生まれたのです。
今度は、手紙によって新年のあいさつをするという習慣が生まれたのです。
日本では、およそ1500年くらい前に中国から紙が伝わってきました。
今から1000年前の平安時代には、すでに身分の高い人々の間で、年賀状のやりとりが行われていたのです。
年賀状は大昔から使われていたのです。
驚きですね。
まちびきゃく
江戸時代になると、ゆうびんの元となる「ひきゃく」が江戸の街の中を配達する「まちびきゃく」が登場するようになりました。
そして、年賀状は、人々の生活の中にどんどん広まっていきました。
日本に官製はがきが生まれたのは、明治6年でした。
その形は今のハガキとはちがうものでした。
昔は、紙をたてに2つおりした形の物を使っていたのです。
そして、戦争が始まると、人々に年賀状を出す余裕はなくなりました。
その結果、年賀状の姿は消えてしまったのです。
しかし、しばらくすると年賀状は復活しました。
戦争が終わって、離れ離れになってしまった家族や親戚などが、おたがいに元気かどうか、連絡を取り合うためにまた年賀状が使われるようになったのです。
お年玉付き年賀はがき
「日本に元気を取り戻したい」
「病気の人やまずしい人たちに寄付しよう」
という気持ちから、年賀状にくじをつけて商品を出したり、年賀状に寄付金をつけたりするアイデアが生まれました。
これは、一人の市民の、なにげないアイデアが元で生まれたものでした。
これが「お年玉付き年賀はがき」です。
昭和24年に発行されました。
第1回お年玉付き年賀はがきの特等の商品は、ミシン、2等は、子ども用のグローブ、3等は子ども用のかさでした。
この頃は、子どもの人数が多かったのです。
そのため、子どものための賞品がたくさん用意されました。
昭和30年代には、電気洗濯機、昭和50年代には電子レンジ、おりたたみ自転車が賞品となりました。
そして、平成になると、海外旅行券などの賞品が登場するようになったのです。
おわりに
年賀状は、今までお世話になった人に「ありがとう」を伝えるための大切なものです。
みなさんも今年お世話になった人に、心のこもった年賀状を送りましょう。
おまけでお年玉付きハガキでなにか賞品が当たるといいですね。
コメント