みなさん梅干しを食べたことはありますよね。
ご飯にピッタリの食べ物です。
しかし、そのおいしい梅干しはどうしてあんなに酸っぱいのか考えたことはありますか?
梅干しが酸っぱいのにはしっかりとした理由があったのです。
酸っぱさのもと
梅干しは、よく熟した梅の実を塩で漬け込んでいるのはご存知ですよね。
その後干して作ります。
日本で古くから食べられている保存食なのです。
「梅干しを思い浮かべただけで、酸っぱさを想像します。
そして、自然とつばが出るのではないでしょうか。」
この酸っぱさの原因は、梅干しに含まれるあるものにあるのです。
それは、クエン酸やリンゴ酸などの「酸」なのです。
これらが、梅干しの原料である梅の実にはじめから含まれているのです。
酸を含んでいる食べ物は、たくさんあります。
梅干しとならんでとても酸っぱいレモンも酸を含んでいます。
レモンの酸っぱさのもとはクエン酸です。
ミカンやグレープフルーツにもクエン酸は含まれます。
クエン酸はほかに、ミカンなどの柑橘類に多く含まれています。
酢の酸っぱさは、酢酸です。
ヨーグルトの酸っぱさは乳酸がもとになっています。
いろいろな食物に酸が含まれているというわけです。
舌の味らい
わたしたちは、舌の味らいという部分で「あまさ」「しょっぱさ」「うまみ」「すっぱさ」「にがさ」
という味を感じることができます。
味らいは、液体で満たされています。
酸を含む物質がこの液体に溶け込みます。
そして、酸っぱさを感じる「受容体」という部分にハマると、酸っぱい味として感じることができるというわけです。
梅干しは食中毒を防ぐ
梅干しには、強い塩分と酸のおかげで、ものを腐らせる微生物が増えるのをおさえる働きがあります。
そのため、昔から日本では、保存食にしてきました。
ほかにも、食中毒を防ぐ薬の代わりにもつかわれてきました。
お弁当に梅干しってよく入っていますよね?
弁当屋さんのお弁当に入っていたり、おにぎりの具に使ったりするのも、
ものを腐りにくくするという性質があるからなのです。
最後に
梅干しにはクエン酸とリンゴ酸が含まれていることがわかりました。
食中毒を防ぐためにも、梅干しを食べるようにしましょう。
また、食べ物でない酸には、口の中に入れてしまうととても危険なものもあります。
絶対に食べたりしないようにしましょう。
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