水菓子とは何か知っていますか?
これを問うと、だいたい3通りの答えが返ってきます。
なぜ、そのように複数の答えが返ってくることになるのでしょうか?
水菓子の3つの意味
果物
水菓子とは、果物(フルーツ)のことを指しています。
本来、菓子という単語が果物のことを指していたのですが、食事以外のすべての間食を指して菓子と呼ぶようになりました。
そして、間食という意味の菓子と区別するために、果物のことを水菓子と呼ぶようになりました。
羊羹
近年、果物のことは果物と呼んでいるため、水菓子と呼ぶ必要がなくなりました。
そして、水菓子が菓子の種類と思われるようになり、「羊羹」「ゼリー」「ババロア」など水分の多そうな菓子を水菓子と呼ぶようになりました。
アイス
アイスキャンデーやチューペットなど水分を凍らせた菓子を水菓子と呼ぶ人もいるようです。
しかし、この場合は上記の羊羹などと区別するため、氷菓子と呼ぶことが多いです。
ただ、水菓子という言葉だけ見ると、果物や羊羹などよりこちらの意味のほうが正しいような気もしますね。
どれが正しいのか
間違いないのは、果物です。
羊羹などを指して水菓子と言っても一般的には通じますが、誤用とみなされることがあります。
特に、一般常識を問われている場合、果物以外を答えてしまうと間違いになります。
また、水分を多く含んだ菓子のことは水菓子ではなく、生菓子と答えるのが正しいです。
おわりに
ある言葉が本来の意味とは違った意味に変わってしまうことはよくあります。
新しくできる言葉があれば、消えていく言葉もあるのです。
言葉は生き物というのはこのことですね。
ちなみに、水菓子を画像検索すると面白いものが見られます。
これも、時代の変化なのでしょう。
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