学生が一人暮らしをはじめたり,新社会人として一人暮らしをはじめると,食生活から野菜が失われていくことが多いです.
- 調理の仕方がわからない.
- 料理が面倒.
- 高くてコスパが悪い.
- おいしくない.
- 野菜ジュースで十分.
理由は色々あるとは思いますが,食生活から野菜が失われていくと栄養が偏り,成人病を引き起こす原因になってしまうこともあります.
野菜を食べずに野菜ジュースを飲むのも,全く摂らないよりはマシですが,結局は栄養に偏りがでてきてしまいます.
野菜そのものを食べるに越したことはありません.
そこで,農業高卒の私が,農業高校で得た知識からおすすめの野菜を紹介したいと思います.
おすすめの野菜
ブロッコリー
ブロッコリーは全体的な栄養価が総じて高い野菜です.
ビタミンやミネラルが豊富で,中でもビタミンCが高いと言われています.
レモンの約2倍ほどになりますね.
また,食物繊維も豊富で,きゃべつの約2倍保有しています.
そして,私がブロッコリーをおすすめする一番の理由がこちらです.
茹でるだけでOKです.
茹でたブロッコリーにマヨネーズをつけて食べちゃいましょう.
これなら,調理に時間がかかることもなく,おいしく栄養価の高い野菜を摂ることが出来ます.
ただし,茹でると栄養価が若干落ちてしまいます.
それが気になるのであれば,蒸すことをおすすめします.
蒸せば栄養価はほぼそのままで,おいしく食べることが出来ます.
ピーマン
ピーマンも栄養価の高い野菜です.
緑黄色野菜の代表格ですね.
こちらもビタミンやミネラルが豊富で,ブロッコリー以上のビタミン量を保有しています.
中でも,赤ピーマンや黄ピーマンなどのカラーピーマンは,通常のピーマンよりはるかに高いビタミン量を保有しています.
また,ピーマンを食べることで夏バテの防止にも役立ってくれます.
さすがは夏野菜といったところですね.
そして,私がピーマンをおすすめする一番の理由がこちらです.
焼いて野菜炒めにするもよし.
焼き肉をする時の野菜として取り入れるもよし.
刻みピーマンを茹でてスープに入れるもよし.
苦味の少ないカラーピーマンは生でサラダに入れてもいいですね.
とにかく調理の幅がひろいです.
これほど自由のきく野菜は他にはありません.
熱を通しても栄養が落ちにくいというのもピーマンの強みですね.
ただ,ピーマンは苦手という方が結構多いので,そういった方はあまり無理して摂る必要は無いかと思われます.
他の栄養価が高い野菜を選びましょう.
トマト
トマトといえばリコピンですね.
他の栄養素も多く保有しているのですが,リコピンがずば抜けています.
リコピンには抗酸化作用というものがあり,老化や動脈硬化などの生活習慣病を防ぐ役割があります.
また,このトマトには面白いところがあり,リコピンが熱に強いということにあります.
熱に強いどころか,生のトマトより加工品の方が吸収率が高いというデータがあります.
生のトマトだけに頼らなくても良いというのは大きな強みですね.
そして,私がトマトをおすすめする一番の理由がこちらです.
そのまま食べやすい
摂取しやすい
このトマトは,ピーマン以上に調理の幅が広いです.
その証明として,世の中にはトマトの加工品が多く出回っています.
- トマトケチャップ
- ミートソース
- トマトジュース
- トマトスープ
とにかく調理の幅が広いことがわかります.
生でサラダとして食べてもよし.
熱を加えて料理にするもよし.
カレーに入れてもよし.
ただ切ったトマトに塩をふって,オーブンで焼いて食べるのも絶品です.
基本的にはどんな料理にも対応できるので,トマト缶を家に常備しておくのもいいですよ.
ほうれん草
ほうれん草も緑黄色野菜の代表格として知られていますね.
ほうれん草で有名な栄養素といえば鉄分でしょうか.
私も,鉄分を摂るにはほうれん草が一番だと思っています.
鉄分は主に肉や魚の赤身やレバーから摂ることができます.
しかし,それが苦手という方にはほうれん草が一番ですね.
とはいえ,ほうれん草の鉄分は年々減ってきてしまっているようです.
土壌成分が原因だったり,微生物が原因だったりと様々な説がありますが,鉄分の保有率が下がってしまっているのは確かなようです.
今では小松菜のほうが鉄分が多いと言われています.
ですが,私が小松菜ではなくほうれん草をおすすめする理由はちゃんと別にあるのです.
調理しやすい
摂取量を多くしやすい
ほうれん草は茹でることによって真価を発揮します.
茹でたほうれん草に醤油,砂糖,すりごまを加えて混ぜるだけで,ほうれん草のごま和えの完成です.
この調理方法なら簡単で,たくさんの量を食べることができます.
小松菜だとそうたくさん食べる方法がありませんが,ほうれん草ならこうして多くの量を食べることができるのです.
ただ,ほうれん草には注意していただきたいことが一つあります.
生のほうれん草は毒です.
とはいっても,大量に食べさえしなければ問題ありませんが,ほうれん草に含まれるシュウ酸というものが私達の体には毒なのです.
そのシュウ酸が原因で,尿路結石を引き起こしてしまうこともあります.
これは,茹でてアク抜きことによって簡単に取り除かれるので,それだけは知っておきましょう.
えだまめ
これはあまり知られていないのですが,えだまめはとても栄養価の高い野菜です.
畑の肉と言われるほどたんぱく質を多く含んだ大豆ですが,その大豆が成熟する前に収穫したものがえだまめです.
えだまめの栄養価の高さには驚かされました.
鉄分はほうれん草を超える野菜トップレベルで保有していますし,ビタミン類も豊富に含まれています.
カリウムやカルシウムも豊富に含んでいます.
調理方法も塩ゆでするだけと簡単です.
おつまみとしても大変美味しく,ついつい口に運んでしまい,気づいたら無くなっているほどです.
ただ,この枝豆にはちょっとした注意点があります.
他の野菜に比べて,カロリーが高めになっています.
また,塩ゆでしたり塩をふりかけているため,塩分も高いです.
食べ過ぎには注意しましょう.
おすすめできない野菜
ここまで,栄養価が高くて調理しやすい野菜を紹介してきましたが,逆に栄養価の低い野菜もあります.
ついでにではありますが,おすすめできない野菜を紹介します.
きゅうり
夏野菜としても有名なきゅうりですが,実は野菜の中でトップクラスに栄養がありません.
それも,ギネスブックに「世界で一番栄養のない野菜」という不名誉なギネス認定をされているほどです.
というのも,きゅうりのほとんどは水分です.
栄養としてはビタミンCを多少含んでいるのですが,そのビタミンCを酸化させてしまうアスコルビナーゼという成分も保有しているのです.
他の野菜と食べ合わせることでもビタミンCを酸化させてしまうので,あまりおすすめできません.
ただ,きゅうりは炒めものや漬物などにすることによって,ビタミンCの酸化を防ぐことができます.
そうすれば栄養を損なわずに食べることが出来ます.
ナス
ナスも栄養価がほとんどない野菜のひとつです.
ナスもきゅうりと同じように,ほとんどが水分で占められています.
ただ,ナスには天然色素であるポリフェノールの一種である,アントシアニンを豊富に含んでいます.
このポリフェノールには抗酸化作用とともに、血栓ができるのを防いだり、目の疲労を改善する効果があります.
焼きナス,揚げナスなど,調理方法も幅が広いのですが,栄養価が少ないというのが難点ですね.
終わりに
いかがだったでしょうか?
元農業高卒である私がおすすめの野菜とおすすめできない野菜を紹介しました.
これを読んでいただいたみなさんの役に立てれば幸いです.
ちなみにですが,筆者の私はきゅうりもナスも大好きです(笑)
栄養価が低いと知って,割と落ち込みました^^;
みなさんも,好きな野菜があれば調べてみてはいかがでしょうか?
意外と栄養価が低い食べ物だったりするかもしれませんよ?
コメント