葛切りって美味しいですよね。
つるつる~と口の中に入って、あのモチモチとした食感の虜になりますよね。
私の家では鍋に入って登場しますが、みなさんのお家ではどうでしょうか。
デザートとしても美味しく食べられるそうですね。
しかし、鍋のお店にいくと葛切りではなく、マロニーが登場することも多いですよね。
葛切りとマロニー、見た目はよく似ていますが、具体的にどんな違いがあるのでしょうか。
葛切りとは
葛切り(くずきり)の原材料は葛粉と呼ばれるデンプンです。
葛粉を水に溶かし型に流し入れ、加熱し冷やして固めたものを細長く切り、うどんのような麺状に仕上げたものが葛切りです。
蜜をかけてデザートとして食べたり、鍋の具材として食べたりします。
葛粉は血行を良くし、体を温める効果があるため、葛根湯(かっこんとう)を飲むと風邪の症状に効くといわれています。
また、胃腸不良などの治療薬としても活躍していました。
しかし、葛粉は秋の七草であるクズの根からとれますが、供給量が少ないのです。
そのため、一般的に出回っている葛切りは葛粉ではなく、ジャガイモやサツマイモのデンプンなどを原料として葛切りに似せた商品が多く出回っています。
葛切りの栄養と効能
葛切りは炭水化物が多く含まれています。
また、イソフラボンの一種であるダイゼインが含まれています。
このダイゼインには、抗炎症作用や解熱効果、筋肉の緊張を緩和させる効果、コレステロール抑制効果などがあります。
しかし、先程もお話させていただきましたが、100%葛粉からできている葛切りは少ないです。
疾患の予防・改善を目的とする場合は、食品の原材料表示をよく見ることや、葛根湯などの漢方薬から摂取することをおすすめします。
葛切りと春雨とマロニーの違い
なんだかよく似ているこの3つの食材。
太さや食感は若干違いがありますが、透明で麺状になっていますよね。
はっきりとした違いはあるのでしょうか。
葛切り
葛切りは先程のお話でもありましたように、植物のクズの根から取れる葛粉と呼ばれるデンプンからできています。
しかし、葛粉の供給量が少ないことから、じゃがいもなどのデンプンを利用して葛切りに似せた商品も売られています。
料理では、鍋の具材やデザートとして楽しむことができます。
春雨
春雨はさつまいもやじゃがいも、緑豆などのデンプンを主原料とし、製造されています。
中国を発祥とし、日本には鎌倉時代に伝わってきました。
サラダなどの和物や煮物、炒め物など幅広い料理で活躍する乾燥食品です。
マロニー
マロニーはジャガイモデンプンとコンスターチを配合して、製造されています。
マロニー株式会社の商品であり、独自の製法により、春雨よりも煮崩れしにくい商品が誕生しました。
商品名の由来は、「まろやかに煮える」ということから、「マロニー」という商品名になったそうです。
葛切りや春雨、糸こんにゃくなどの代用品としても幅広い用途で使用できます。
鍋はもちろん、和物や炒め物、スープなどさらにはデザートまで大活躍してくれるマロニーちゃんです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
葛切りと春雨、マロニーは原材料が違ったのですね。
一般的には葛粉100%でできている商品は出回っていないということを知って驚きましたね。
葛切りに似せて作る日本の技術はすごいなー!と思いました。
私はまだ行ったことないですけど、葛切り専門店もあるそうですよ!
いつか100%の葛粉でできた葛切りや、葛切りのデザートも食べてみたいですね。
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