寒い季節になり、雪が降ることも多くなってきましたね。
雪が降って恐れるのは、路面が凍結してしまうこと。
歩くときも運転するときもヒヤヒヤですよね。
そして気になることが1つあります。
橋を通る時って自然と身構えてしまいませんか?
どうして橋の上は通常の路面よりも凍結しやすいのでしょうか?
そもそもなぜ道路は凍結するのか
路面が凍結することを「アイスバーン」といいます。
道路が凍結する条件として、気温が氷点下に近づくことや道路に水分が含まれていることが挙げられます。
冬は雨や雪によって路面が濡れてしまうと、気温が氷点下に近づくに連れて凍結しやすくなります。
逆に気温が氷点下になっても、道路が濡れていなければ凍結する条件には当てはまりません。
何度で道路は凍結するのか
水分が固まる温度、凝固点は0℃です。
気温が0℃になれば凍結すると考えられますが、0℃より高い気温でも道路は凍結することがあります。
なぜ、氷点下でなくても凍結することがあるのでしょうか。
みなさんこのような経験をしたことはありませんか?
お風呂を沸かしたとき、上のほうがあたたかいお湯で安心して入っても、下のお湯が冷たくてびっくりしたこと。
実はお風呂と同じように気温でも同じことがいえるのです。
暖かい空気はだんだん上にいき、冷たい空気は下にいくのです。
そのため、気温が氷点下に達していなくても道路のように地面に近づくに連れて気温が低く、氷点下に達する、または超えてしまうことがあります。
そして、雨や雪、霜などの影響により、地面や道路に水分が含まれていると冷たい空気によって路面が凍結してしまうのです。
橋の上が凍結しやすい理由
道路や歩道も全然凍っていないのに、橋の上だけがつるつると滑ることがありますよね。
橋はどうして凍結しやすいのでしょうか。
橋は普通の道路と違って、地面から離れたところに設置されています。
普通の道路は地面に接しているため、地面が保温の役割を果たしてくれます。
しかし橋の場合、地面に接していないため熱を供給できるところがないどころか、空中に熱が逃げてしまいます。
風通しも抜群のため、橋の上は非常に気温が下がりやすく凍結しやすいと考えられます。
また、先程凍結する条件として、道路に水分が含まれていることをお話しました。
橋の下にある川や湖、海などの水蒸気が橋の路面に張り付いてしまうことも原因の1つとして挙げられます。
例え、陸橋でも気温は低いため、大気中の水分が路面に張り付くことで凍結しやすくなります。
気温の低い日は雪や雨が降っていなかったとしても、橋の上は注意して運転または歩行するようにしましょう。
塩が雪や氷を溶かす?!
みなさん、雪が溶けた道路に白くて小さな丸いものがたくさんまかれているのを見たことはありませんか?
あの正体、実は塩だったらしいです。
積雪の除去や路面の凍結防止としてまかれる塩のことを「凍結防止剤」または、「融雪剤」といいます。
水の凝固点は0℃ですが、塩を加えることによって、凝固点が0℃よりも低くなります。
凍結防止剤として使われる塩は、主に塩化ナトリウムと塩化カルシウムがあります。
塩化ナトリウムの特徴
塩化ナトリウムは融雪効果と凍結防止効果があり、ゆっくりと長く効果を発揮してくれます。
塩化カルシウムに比べると安価で、一般家庭にもあるお塩です。
塩化ナトリウムは食塩水の濃度が23.3%で、凝固点を-21℃まで下げるそうです。
塩化カルシウムの特徴
塩化カルシウムは塩化ナトリウムに比べて即効性があり、短時間で多くの雪を溶かしてくれます。
凍結防止効果もありますが、その即効性から、主に融雪剤として使われています。
塩化ナトリウムに比べて高価です。
塩化カルシウムは食塩水の濃度が32%で、凝固点を51%まで下げるそうです。
塩がこんなにも凍結を防いでくれるなんて驚きですね。
自宅にある塩でも効果が得られるそうですが、ホームセンターにも専用の塩が売っているそうです。
塩のお陰で雪かきが楽になるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
路面凍結って本当に怖いですよね。
橋の上は雪が降っていなくても凍ることがあるなんて驚きです。
橋をわたる時は十分注意して渡るようにしましょう。
雪かきの負担を軽減するためにも塩を活用していきたいですね。
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