魚の生食といえば刺身ですね。日本では大昔から魚を生で食べる文化がありました。
しかし、魚の生食は海水魚はよくても淡水魚はダメだとよく聞きます。
その理由はいったい何なのでしょうか?
魚の生食
淡水魚の場合
淡水魚には多くの寄生虫が寄生しているので、生食は危険と言われています。
ほぼすべての魚に寄生虫が寄生しており、生食には向いていません。
海水魚の場合
実は、海水魚も淡水魚と同じで寄生虫が寄生しています。
それも淡水魚と変わらないくらい多くの寄生虫です。
淡水魚、海水魚共に寄生虫がついているなら、どこに違いがあるのでしょうか?
淡水魚と海水魚の違い
海水魚の生食
そもそも、魚には寄生虫のほか、細菌もついており、どちらも人間には危険なものです。
ですが、これらは冷凍処理をすれば死滅するため、安心して生食できます。
そして、海水魚は生食されることが多いため、生食用に冷凍処理されます。
しかし、冷凍処理されていなければ海水魚でも寄生虫も細菌もついているため、生食するのは危険です。
淡水魚の生食
淡水魚については、一般的に生食することがありません。
そのため、冷凍処理することもありません。
ということは、一般的に売られている淡水魚には寄生虫や細菌がびっしりついています。
それをそのまま食べるというのはとても危険なことですね。
逆に、淡水魚であっても冷凍処理すれば生食は可能です。
ただ、-20度で24時間以上という冷凍処理が厚生労働省では指導されているのですが、一般家庭にはその条件を満たせる冷凍庫はありません。
なかなか安心して淡水魚を生食するのは難しいのです。
生食に対する正しい知識
つまり、海水魚の生食はよくて、淡水魚の生食はダメということ自体間違いですね。
冷凍処理をした魚であれば、海水魚であろうと淡水魚であろうと生食ができる、というのが正しいようです。
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