おでんや鍋には欠かせないこんにゃく。
こんにゃくならではのあの食感は、他の食材では生み出せない良いアクセントになりますよね!
また、お腹の掃除屋さんと言われるくらい、胃や腸をきれいにしてくれることで有名ですよね。
しかし、こんにゃくは一体何からできているのでしょうか。
こんにゃくの栄養効果についてももっと知りたいですよね。
こんにゃくは何からできているのか
こんにゃくの原材料は、サトイモ科の植物の球茎である「こんにゃく芋」からできています。
こんにゃくのぷるぷるとした食感は、グルコマンナンと呼ばれる食物繊維によって生み出されます。
こんにゃく芋はそのままの状態ではえぐ味がとても強く、煮たり焼いたりしても美味しく食べることができません。
そこで、先人の知恵によってえぐ味を中和させるために灰汁(あく)を入れました。
すると、えぐ味も取れ、グルコマンナンがアルカリ性物質である灰汁と反応して固まり、食べることができるようになりました。
それと同時に、こんにゃくのぷるぷるとした食感も誕生しました。
こんにゃくの栄養素
こんにゃくは低カロリーであることが有名ですが、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。
こんにゃくは全体の96~97%が水分でできているそうです。
ほとんどが水分のため、他の食品のようにエネルギーになるものやビタミンやミネラルが豊富に含まれているわけではありません。
しかし、低カロリーのためダイエットにも向いている食材であり、グルコマンナンと呼ばれる食物繊維やカルシウムも含まれています。
こんにゃくの効果
腸内環境を整える
こんにゃくのグルコマンナンと呼ばれる食物繊維は、ヒトの体の中でほとんど消化されない食物繊維です。
小腸で消化されずに、グルコマンナンは水分を取り込みながらかさを増やしてそのまま大腸へと通過します。
そして、大腸を刺激して便通を良くしてくれます。
また、腸内に溜まっている有害物質を体外に排出し、善玉菌がはたらきやすい環境を作るため、腸内の環境を整えてくれます。
生活習慣予防・改善
グルコマンナンは、コレステロール値を下げたり、余分なナトリウムを体外に排出したりします。
また、糖分の吸収を遅らせるはたらきもあります。
そのため、こんにゃくには肥満・高血圧・糖尿病などの生活習慣病を予防し、改善する効果があります。
こんにゃくは歯ごたえがあるため、よく噛んで食べる必要があります。
よく噛むことによって満腹中枢を刺激し、満腹感を得ることができます。
また、カロリーを抑えた食事をする場合にも、こんにゃくは低カロリーであるため、料理のかさ増しにももってこいの食材です。
骨粗しょう症の予防
こんにゃくに含まれるカルシウムは酸に溶けやすいといわれています。
こんにゃくを食べて胃に入ることで、胃酸によってカルシウムが溶けて吸収されやすくなります。
カルシウムを取ることによって、骨が丈夫になることはもちろん、神経の安定や血液凝固、筋肉の収縮などにも効果があります。
ダイエットにも
グルコマンナンはヒトの体内で消化されにくく、水分をどんどん取り込んでいきます。
こんにゃくを食べる時は水などの水分を一緒に摂るようにしましょう。
そうすることで、お腹の中で膨らんで満腹感を得られ、暴飲暴食を防いでくれます。
こんにゃくの注意点
こんにゃくを食べ過ぎると腸閉鎖になる可能性があります。
便秘に効果のあるこんにゃくですが、ヒトの体内では消化されない食物繊維のため、食べ過ぎると腸に詰まってしまう恐れがあります。
グルコマンナンの一日の摂取量の上限は4~5gとされています。
板コンニャクに換算すると250g程度なので、1日に1枚くらい抑えておきましょう。
こんにゃくの調理法
こんにゃくを調理するとき、まず最初にアク抜きをすると思います。
なんとなくいつもしていましたが、どうしてアク抜きをしなくてはならないのでしょうか。
アク抜きの利点
- こんにゃく特有のにおいやアクが取れる
- 食感が良くなる
- 味がしみこみやすくなる
アク抜きをすることで、こんにゃくを美味しく調理することができるのですね。
私はお湯で茹でるだけでしたが、アク抜きをする前に、塩でもんで洗い流しておくとくさみが十分に取れるそうです。
また、こんにゃくを切る時はスプーンでちぎったり、手でちぎったりした方が切り口が荒くなり、味が染み込みやすくなるそうです。
こんにゃくは茹ですぎると固くなってしまうので注意しましょう。
こんにゃくがぷっくりしてくる3分くらいが目安といわれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こんにゃくはゼラチンや寒天などで固めているわけではないことに驚きました。
それに、こんにゃくは肥満などの生活習慣病やダイエットにとても良い食材ということがわかりました。
しかし、ダイエットに良いからといってこんにゃくだけを食べ続けるなど、過度な摂取はやめましょう。
食べ過ぎには注意ですが、煮物や鍋、炒め物などさまざまな料理に取り入れていきたいですね。
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