日本料理として有名な蕎麦。
大晦日の日には、家族揃って年越しそばを食べるという家庭も多いのではないでしょうか。
日本の伝統行事には欠かせない蕎麦、発祥の地もきっと日本だろうと予想する方も多いと思います。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
実は、蕎麦は日本独自の食べ物ではなかったようです。
蕎麦の発祥はどこ?
蕎麦といえば、お寿司や天ぷらに並ぶ日本料理の代表格ですよね。
日本が蕎麦発祥の地だと思われがちですが、実は蕎麦は海外から伝わってきた食べ物らしいのです。
蕎麦の歴史はとても古く、発祥の地には様々な説がありますが、蕎麦の始まりは中国西南部山岳地帯の雲南省という説が有力だといわれています。
中国から日本に伝わってきたのは、縄文時代といわれており、
高知県では9000年以上も前の蕎麦の花粉が発見され、
埼玉県では3000年以上も前の蕎麦の種子が発見されたそうです。
蕎麦は9000年以上も前から食べられていたことが予想されますが、
製粉技術が乏しく、お米のような常備食となるまでには時間がかかりました。
蕎麦が普及され始めたのは鎌倉時代といわれており、水車を利用した製粉技術の進歩により、急速に蕎麦が広まったそうです。
蕎麦の生産地
日本での主な蕎麦の生産地は、
- 北海道
- 長野県
- 茨城県
の順に収穫量が多いそうです。
特に北海道は、日本の生産量の約半分を占めています。
しかし、日本で食べる蕎麦は全て国産物だと思い込んでいましたが、80%は輸入品だそうです。
輸入先は主に、
- 中国
- アメリカ
- カナダ
- オーストラリア
などの国から流通されているそうです。
蕎麦の旬
蕎麦には2回の収穫時期があり、
- 夏蕎麦
- 秋蕎麦
に分けられます。
そのため2回も蕎麦には旬の時期がありますが、
最も美味しいといわれるのは秋蕎麦である10月から11月にかけてが蕎麦の旬であるといわれています。
夏が旬の夏蕎麦は、7月頃に主に北海道で収穫されているそうです。
秋が旬の秋蕎麦は新蕎麦とも呼ばれ、本州から九州、四国にかけて収穫されているそうです。
蕎麦の栄養と効能
蕎麦は栄養価が高く、健康にも良いことがわかりました。
蕎麦には疲労回復に良いといわれる
- ビタミンB1
- ビタミンB2
が豊富に含まれています。
お米やパンなどの炭水化物と比べても、蕎麦は低糖質であり、
タンパク質も豊富でアミノ酸バランスも良いためダイエット食品としても優れています。
また、食物繊維が豊富で便秘の解消にも効果があります。
蕎麦の特出するべき栄養素として、ルチンと呼ばれるポリフェノールの一種が豊富に含まれています。
ルチンには毛細血管を丈夫にするはたらきがあり、動脈硬化の予防にもなります。
その他の健康効果として、美肌効果や免疫力を高め、病気になりにくい丈夫な体づくりにも効果があります。
蕎麦の種類
蕎麦は蕎麦粉の配合の違いによって呼び名が変わります。
十割蕎麦
十割蕎麦は、蕎麦粉のみで作られた蕎麦を指します。
つなぎである小麦粉を使用しないため、十割蕎麦の蕎麦打ちには職人の高い技術が必要となります。
一般的には麺が太く、蕎麦の味や香りが強いのが特徴です。
十割蕎麦は蕎麦粉のみのため、低カロリーで栄養価が高く、ダイエットにもおすすめです。
二八蕎麦
二八蕎麦は蕎麦粉が8割、小麦粉が2割で作られた蕎麦を指します。
小麦粉のグルテン形成により生地がまとまりやすいため、蕎麦打ちがしやすくなります。
麺が細く、ツルツルシコシコとしたなめらかな触感が特徴です。
また、二八蕎麦には
- 内二八蕎麦
- 外二八蕎麦
という種類にわけられます。
内二八蕎麦の割合は蕎麦粉8割、小麦粉2割で、
外二八蕎麦の割合は蕎麦粉10割、小麦粉2割となり、外二八蕎麦のほうが蕎麦粉の割合が多いそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
蕎麦は日本のイメージがとても強かったので、中国から伝わってきた食べ物だったのには驚きました。
○割蕎麦というのは、蕎麦粉と小麦の割合を示していたのですね。
二八蕎麦のほうが十割蕎麦よりも蕎麦打ちしやすいそうですが、蕎麦打ち自体、結構難しいですよね。
細くて長い麺を打てるようになるまでには、相当な練習が必要なようです。
蕎麦は低カロリーで栄養価が高いため、ダイエットにはかなりおすすめです。
ダイエットをしているときに外食となれば、迷わずに蕎麦を選ぶようにしたいと思います。
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