甘くて美味しい高級なメロン。
しかし、メロンを食べると、喉がイガイガすることはありませんか?
私も小さい頃は、全然そういうことはなかったのですが、年を重ねるに連れてメロンを食べると、喉に違和感を覚えるようになってきました。
大好きだったメロンも、今ではあのイガイガのせいでなるべく食べないようにしています。
アレルギー検査を受ける機会があっても、何1つとして引っかかるものはありません。
どうしてメロンを食べると喉がイガイガするのでしょうか?
メロンを安心して美味しく食べられるような対策はあるのでしょうか?
イガイガの原因
メロンによる喉への違和感は、主に3つの原因があるといわれています。
タンパク質分解酵素
メロンを食べると、喉がイガイガしたり、舌や唇がピリピリしたりするのは、タンパク質分解酵素が原因であるといわれています。
メロンにはククミシンと呼ばれるタンパク質分解酵素が含まれています。
舌や口の中のぬるぬるとした粘膜は、タンパク質できており、
メロンのタンパク質分解酵素が、口腔内の粘膜を刺激することによって、喉や舌、唇に痛みを感じてしまいます。
症状は人それぞれですが、ひどい場合は、腫れることもあります。
しかし、メロンのタンパク質分解酵素による症状は、15分程度で治まるといわれています。
メロンの成熟
メロンを食べても平気な時ってありませんか?
実は、メロンが熟せば熟すほど、喉のイガイガが起こりやすくなるらしいのです。
メロンが成熟するに連れて、香り成分に多い揮発性物質である、
- エタノール
- 酢酸エチル
- 炭酸ガス
など、多くの成分が生成されます。
これらの揮発性物質によって、口腔内が刺激され、熟したメロンほど喉や舌にイガイガを発生させやすいといわれています。
詳しくは、農林水産省のページに記載されております。
アレルギー
先程、タンパク質分解酵素が原因で発症される方は15分で治まるとお話しました。
しかし、15分以上経っても一向に症状が治まらないという方は、口腔アレルギー症候群の可能性があります。
口腔アレルギー症候群の症状は、
- 口や喉のかゆみ
- 蕁麻疹
- 吐き気
- 嘔吐
- 下痢
- 呼吸困難
など、症状はさまざまあり、個人差もあります。
また、アレルギーを起こす果物のタンパク質と花粉の構造が似ているため、口腔アレルギー症候群を起こす方は、花粉症の方に多いといわれています。
イガイガの対処法
メロンのイガイガの原因は、主にタンパク質分解酵素が原因であることがわかりました。
アレルギーでない場合、喉や舌の不快感と戦いながら食べることが可能です。
症状を和らげる対処法として、
- 口をゆすぐ
- 熱い飲み物を飲む
が、挙げられます。
メロンが原因のため、メロンを食べた後はすぐに口をゆすぐようにしましょう。
また、タンパク質分解酵素は熱に弱いため、熱い飲み物と一緒に食べると酵素のはたらきが弱まります。
イガイガを起こさないメロンの品種がある?!
メロンを食べて少し時間が立ってから、喉がイガイガする方もいれば、食べた瞬間アウト!という方もおられると思います。
熱い飲み物だけでは、迫り来るイガイガにかなわない方もおられますよね。
ククミシンが原因なら、それを含まないメロンがあればいいのになぁ~と思った、そこのあなた!!
実は、ククミシンを一切含まないメロンの品種があるみたいです。
マクワウリの一種である、網目模様がないことが特徴的なニューメロンには、ククミシンが含まれていません。
反対に、網目模様の付いている
- アンデスメロン
- プリンスメロン
- アムスメロン
- 夕張メロン
などの品種には、ククミシンが含まれています。
イガイガの原因がメロンアレルギーか、タンパク質分解酵素であるククミシンが原因なのかを知りたい方は、
ニューメロンを食べてみると答えが出てくるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アレルギーでなければ、成熟したメロンやタンパク質分解酵素がイガイガの原因となるということがわかりました。
花粉症と口腔アレルギー症候群が関係している場合もあるというのには驚きましたね。
花粉症の方は、自分の持つ果物アレルギーについて検査してみたほうがいいかもしれません。
対処法としては、熱い飲み物が有効です!
メロンに合わせるなら、さっぱりとしたお茶や紅茶、白湯が合いそうですね!
ニューメロンのようにタンパク質分解酵素が含まれないメロンもあるみたいです。
メロンが大好きだけど、イガイガして食べられないという方は、メロンの品種にこだわると美味しく食べることができそうですね!
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