アサガオと聞くと,子供の頃に育てていた人も多いのではないでしょうか?
なぜか朝だけ花が開き,昼にはしぼんでしまう不思議な花です.
様々な色のアサガオがあり,とても綺麗な花のひとつです.
しかし,このアサガオの中に,猛毒を持っている種類があると聞いたことはありませんか?
少しでも食べたりすると,中毒を起こして死んでしまう.
そんなに危険な花だという話を聞くと,子供やペットがいる家庭では不安になりますよね.
たとえ,子供やペットがいなくても,危険な植物はちゃんと知っておきたいところです.
その猛毒のアサガオについて,詳しく調べてみました.
猛毒のアサガオとは
その猛毒を持つアサガオの名前は,チョウセンアサガオといいます.
別名,ダチュラやマンダラゲ,キチガイナスビだと言われています.
また,エンジェルズ・トランペットなどと言われることもあります.
今の別名から分かるように,このチョウセンアサガオはナス科の植物になります.
私たちが日常的に見かけているアサガオはヒルガオ科の植物で,このチョウセンアサガオとはまったく別の植物になります.
同じアサガオという名前ではあるのですが,そもそも違う植物なんですね.
花が咲く時期は6月から11月あたりになります。
チョウセンアサガオの危険性・毒性
チョウセンアサガオはアルカロイドという猛毒を植物全体に保有しており,大変危険な植物です.
症状は以下のとおりです.
- 妄幻聴
- 幻覚
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 意識喪失
- 排尿困難
- 呼吸停止
- 興奮
- 錯乱
- 炎症
- 悪夢
となっており,要するに幻覚作用の強い毒になります.
ですので,このチョウセンアサガオを食べることによって死に至ることはありません.
しかし,死に直結することはあります.
この幻覚作用は,他の違法幻覚剤と比べ物にならないほど強く,症状は8時間から長いと数日続くこともあります.
そして,中毒を起こすと理性が失われ,まさに気がおかしくなった状態になっていまいます.
その結果,突然2階の窓から飛び降りたり,外に飛び出して車に轢かれたり,ひどいと自分の体を切り刻んだりした症例もあります.
しかし,その中毒状態が治まると,本人はまったく覚えていないそうです.
ちなみに、通常のアサガオは種子にのみ毒が含まれています。
とはいっても、チョウセンアサガオのような強烈な毒性は無く、下剤として使われる軽度なものなのであまり心配する必要はありません。
チョウセンアサガオの花言葉
こんなチョウセンアサガオにも花言葉があります。
- 素敵な恋人
- 愛敬
- 偽りの魅力
- 変装
- 恐怖
意味が真反対なものが混じっていますが、この花にふさわしい花言葉ですね。
見た目はとても美しく穏やかな気持ちになれますが、真実を知ると全く別物に見えてしまいます。
終わりに
日常的に見かける花や草には、毒性を持つものがたくさんあります。
間違っても安易に食べることはしないようにしましょう。
また、子供はよく物を口にすることがあるので、植物が多いところで遊ばせるときには注意しておきましょう。
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