米油に隠された驚きの真実が判明!! 圧搾一番搾り以外の米油は危険だった!?

食品

テレビや雑誌などで、美容や健康に良いとされる食用油が注目されています。

サラダ油やキャノーラ油から始まり、オリーブオイル、ココナッツオイルやグレープシードオイルなど、今では多くの種類の食用油が販売されています。

食用油という同じくくりの中でも、原材料が違うためそれぞれ異なった特徴を持っています。

その中でも、美容と健康に良いとされている米油に注目してみました。

米油(こめ油)とは

米油(こめあぶら、こめゆ)または、米糠油(こめぬかあぶら、こめぬかゆ)と呼び、日本農林規格(JAS)では、「こめ油」と表記しています。

米油は、名前のとおり米を原材料とした食用油です。

とはいえ、私たちが食べている白米ではなく、玄米から白米に精米する際の副産物である米糠(こめぬか)を使用します。

特徴

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米油は、他の食用油に比べてオレイン酸の比率が高く、ビタミンEを多く含んでいます。

そのため、酸化に強く、加熱する調理に向いた食用油となります。

また、米油を揚げ物に使っても油酔いをしにくいため、油酔いしやすい方にもオススメです。

成分と効果・効能

玄米

オレイン酸

米油の主成分であるオレイン酸は、体内の悪玉コレステロール値を下げ、善玉コレステロール値を増やす働きがあります。

その結果、血液がサラサラになり、心筋梗塞などさまざまな成人病の原因である動脈硬化を予防することにつながります。

また、体のむくみや便秘を解消する効果も期待できます。

その他、オレイン酸と対になる成分であるリノール酸の保有率が低いため、抗酸化成分が多く含まれています。

そのため、加熱に強く酸化しにくいので、加熱調理に向いています。

リノール酸

リノール酸は私たちに必要な栄養素で、必須脂肪酸の一つです。

コレステロール値を下げたり、血圧を下げる働きがあり、体の調子を整えてくれる作用があります。

しかし、過剰摂取してしまうとガンの原因やアレルギー症状の悪化など悪影響を及ぼしてしまいます。

また、リノール酸は熱に弱いという特徴を持ち、リノール酸の比率が高い食用油は酸化しやすくなります。

酸化した食用油にはヒドロキシノネナールという神経毒が含まれており、摂取すると脳が萎縮する原因になります。

その結果、物忘れがしやすくなるだけでなく、アルツハイマー病やうつ病になってしまうこともあるのです。

米油の場合、リノール酸の保有率が低いため熱に強く、加熱調理に向いています。

ビタミンE

ビタミンEは植物油やナッツ類に多く含まれており、血中コレステロール分を下げる働きがあります。

血中コレステロールを下げることで血液がサラサラになり、動脈硬化による心疾患を防ぐことにつながります。

ただし、食物に含まれているビタミンEはごく微量で、健康効果が期待できるほど摂取するのは難しいとされています。

健康的にビタミンEを摂取するのであれば、サプリメントを活用するのが一番の方法です。

不けん化物

不けん化物とは、油脂やろうを除いた微量成分のことで、米油の場合、ビタミンEなどを指します。

その不けん化物の中に、トコトリエノールという成分があります。

これはビタミンEの約50倍もの効果を発揮する素晴らしい成分で、スーパービタミンEとも呼ばれています。

この成分を保有していることから、血中コレステロール分を下げる効果が植物油の中で最も高いのは米油なのです。

フィトステロール(植物ステロール)

植物には様々な種類のフィトステロール類が含まれており、哺乳動物でいうコレステロールと同じような役割を果たしています。

コレステロールは吸収されやすいのに対し、フィトステロールは吸収しにくく、コレステロール吸収を阻害する働きがあります。

そのため、血中コレステロール値を下げ、循環器疾患を発症を防ぐことにつながります。

米油の危険性

米に浮いた油

米油が危険だという情報がありますが、一体どういうことなのでしょう。

結論から言いますと、全く危険ではありません。

そのため、安全・安心にお使いいただけます。

なぜ、米油が危険だという話が出たのかという点が気になりますよね。

それは、米油を抽出する方法にあります。

米油を抽出する方法は2通りあり、一つは圧搾と呼ばれる方法で、機械で潰して抽出します。

もう一つは、化学溶剤や界面活性剤を使用して抽出する方法で、こちらが危険であると指摘されているのです。

それは、その溶剤である「ノルマルヘキサン」が人体に有害であることが原因です。

ですが、先ほども言ったとおり、危険性は無く、安全に使用できます。

それはなぜかというと、商品になる頃にはノルマルヘキサンは米油から消えてしまっているからなのです。

ノルマルヘキサンは確かに人体に有害なのですが、沸点が68.7℃という比較的低い温度で沸騰し蒸発します。

一方、米油を作る際には300℃もの高温になるため、米油に含まれていたノルマルヘキサンは跡形もなく蒸発してしまっているのです。

そのため、ノルマルヘキサンを使用した抽出方法であっても、安全に使うことができるのです。

なぜ米油が危険だという噂が広がったのか

パソコンの前で考える男性

これは個人的な推測ですが、単純に調べが甘かったからというわけではなく、企業の販売戦略だった可能性があります。

つまり、溶剤抽出した商品は危険だとして、圧搾抽出の商品のみを買わせようということです。

人はプラスのイメージよりもマイナスのイメージを強く受けやすいため、危険だと言われると買う気を失せやすくなります。

そして、手間がかかっている分高価な圧搾抽出の商品を購入する人が続出するという流れになります。

だからといって、圧搾抽出の商品を買うなというわけではありません。

圧搾抽出だからこそのメリットもあります。

圧搾抽出した米油は溶剤抽出した米油に比べて天然のビタミンや抗酸化物質が多く含まれており、健康により良いのは圧搾抽出した米油になります。

成分を取るか、価格を取るかということですね。

オススメの米油商品

まず、米油がどんなものか使ってみたいという方にはこちらをオススメします!

少量ではありますが、低価格であり、調理する分には十分な量の米油が入っています。

終わりに

米油に隠された真実、いかがだったでしょうか?

使われている物に有害物質が含まれていると言われると、その商品自体が危険だと認識してしまいます。

しかし、それは巧みな情報操作による誤認識に過ぎなかったのです。

米油に限った話ではありません。

何かの情報を得るときは、一つの説を支持するのではなく、様々な意見を比較するところからはじめましょう。

そうすることで、間違いだらけの情報から、真実の情報を得ることができるのです。

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