歯磨きってめんどくさいな〜って思ったことありませんか?
私は子供の頃よくそう思っていました。
歯を磨かないと虫歯になるということは誰もが知っていると思いますが、その虫歯はどうしてなるのでしょうか。
虫歯菌
歯はとても固いですよね。
いろいろなものを噛み砕くことができるように、とても固くできています。
特に歯の一番外側の「エナメル質」と言われる部分は、体の中で一番固いところと言われています。
しかし、虫歯になると、そのエナメル質に穴が空いてしまうのです。
これがいわゆる虫歯菌(ミュータンス菌)の仕業です。
この虫歯菌は、食べ物のカスを餌にして増えていく菌になります。
そして、なんと食べ物のカスを栄養として取り入れる時、固いエナメル質を溶かす「酸」を出してしまうのです。
口の中に、虫歯菌が増えてしまいます。そして、酸がたくさんできると、歯はどんどん溶けてしまいます。
エナメル質の内側には、エナメル質より少し柔らかい「ぞうげん質」というものがあります。
しかし、酸はこれも溶かしてしまうのです。
そして、穴がぞうげん質の中にある「血管・神経」にまで届くと、とてもひどい痛みを感じることとなります。
つまりどういうことかというと、「歯が痛いな〜、虫歯かな〜」と思った時には、もう虫歯はかなり進んでいるということです。
虫歯菌は甘いものが大好き
虫歯菌は、基本的には食べ物のカスを餌にしますが、その中でも好きなものが「糖分」です。
つまり、甘いものが大好きということになります。
虫歯菌は、食べ物のカスを分解して、糖分を取り出して、餌にします。
ところが、甘いものには糖分がそのまま含まれています。
だから、分解する必要がなくなるというわけです。
お菓子などの甘いものが入ってくると、3分くらいで酸を出すと言われています。
歯と口の健康習慣
6月4日から6月10日は、歯と口の健康習慣となっています。
この「歯と口の健康週間」は、簡単に説明すると、歯と口の健康に関する正しい知識を啓発し、歯科疾患の予防に関する習慣の定着を図り、歯の寿命を伸ばす目的があります。
日本は、日本人男性の平均寿命は78歳、女性は85歳と、世界一の長寿大国です。
しかし、残念ながら、歯の寿命は50から60歳代で、高齢になるにしたがって、歯を失う人が多いのが現状です。
しかし、日頃から歯磨きなどの口腔ケアをしっかりと行うことで、歯の寿命をもっと伸ばすことができるはずです。
最近では、80歳まで20本の自分の歯を持とうという「8020運動」も提唱されています。
「歯と口の健康週間」をきっかけに、歯を長生きさせるための口腔ケアを実践する習慣を身につけていきましょう。
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