「食べ合わせ」ということばを知っていますか?
これは、組み合わせて食べると体によくないとされる食べ物のことです。
日本には、昔からの言い伝えがあるのです。
そして、生活の知恵として広く知られていました。
しかし、この食べ合わせほんとうなのでしょうか。
今回は、いろいろな組み合わせを調べてみたいと思います。
うなぎとうめぼし
うなぎとうめぼしの食べ合わせです。
いっしょに食べるとよくないと言われていました。
みなさんも聞いたことがありませんか?
うなぎのあぶらっこさと、うめぼしのすっぱさが合わさると、消化によくないと言われていました。
しかし、実はうめぼしの酸味が消化を助ける、よい組み合わせだったのです。
でも、おいしいからといって、食べ過ぎには気をつけたいですね。
答え ☓
すいかと天ぷら
すいかと天ぷらはよくないと言われていたのを知っていましたか?
天ぷらは油分が多いですね。
その天ぷらを消化するには、胃の中で出る胃酸という成分が必要なのです。
すいかは水分がとても多いです。
そのため、水分の多いすいかを食べると、水分で胃酸を薄めてしまうのです。
だから、消化力が弱まってしまいます。
とくに、すいかを食べる夏は、冷たいものや水分のとりすぎで胃が弱っていることが多くあります。
そのため、いっしょに食べると、おなかを壊しやすい組み合わせだと考えられているのです。
答え ○
カニと果物の柿
カニと果物の柿がよくないと言われていたのを知っていましたか?
現在はどこの家庭にも冷蔵庫はありますね。
しかし、昔は今のように冷蔵庫がありませんでした。
そのため、カニのようなナマモノはいたみやすく食あたりになりやすい食材のひとつだったのです。
カニと柿は同じ時期に収穫されます。
柿は、栄養たっぷりですが、消化に悪いので、おなかの調子がよくないときに食べるとあまりよくありません。
というわけで、おなかの調子が悪いときはさけたほうがよい組み合わせということです。
答え ○
ところてんと生たまご
ところてんと生たまごはよくないと言われていたことを知っていましたか?
夏には、ところてんが食べたくなりますよね。
みなさんもよく食べられることと思います。
しかし、ところてんと生たまごはどちらも消化に時間がかかることは知っていましたか?
そのため、いっしょに食べると胃によくないと言われていました。
昔は、今のように冷蔵庫はありません。
生たまごがくさりやすかったのです。
だから、夏で胃が弱っているところに、くさった生たまごを食べ、食あたりになったのです。
今は、冷蔵庫で、生たまごの新鮮さを保てるため。いっしょに食べても大丈夫なのです。
答え ☓
まつたけとあさり
まつたけとあさりはいっしょに食べたらよくないと言われていたことを知っていましたか?
まつたけといえば高級なきのこですね。
まつたけは山の幸です。
あさりといえば海の幸です。
昔は遠くまで物を運ぶのに、時間がかかりました。
だから、山と海の食べ物をいっしょに食べるのは、取れてから時間がかかってしまうことが多いのです。
結果、食あたりになりやすくなるのです。
また、まつたけは秋が旬ですね。
一方、あさりは春が旬です。
旬の時期が違うため、いっしょに食べるときには、どちらかの鮮度がよくありません。
結論は、冷蔵技術が発達した今ならいっしょに食べても問題ないということです。
答え ☓
おわりに
昔から言われている食べ合わせには間違っているものもありましたね。
昔だったらおそらくそれは正しかったのでしょう。
しかし、現在は電化製品が発達しています。
冷蔵庫も各家庭にあります。
食べ物を新鮮なまま保存することができるのです。
だから、昔とちがって現在では食べ合わせても大丈夫になったものもあるのですね。
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