小麦粉にはこんなに多くの種類や違いがある! 薄力粉、強力粉にはこんな特徴があった!

小麦粉は料理に使うこともありますし,お菓子作りやパン作りには欠かせません。

しかし,ただ小麦粉といっても種類があり,用途によって使うべき小麦粉が違ってきます.

今回,その違いについて説明していきます.



小麦粉とは

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小麦粉とは,名前の通り小麦を挽いて作られた穀粉です.

英語ではwheat flour(ウィート・フラワー)と呼びますが,単にflourと呼ぶことが多いです.

粒子の大きさは直径150ミクロン以下と細かい粒になっています.

小麦粉の成分は8割をデンプンが占め,タンパク質も1割ほど含んでいます.

この主なタンパク質はグリアジングルテニンという成分で,水分を吸収することによってグルテンへと変わります.

このグルテンによって,様々な料理や食品を生み出しています.

俗称

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小麦粉のことをうどん粉,またはメリケン粉と呼ぶことがあります.

メリケン粉という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか.

これはいわゆる俗称なのですが,日本でできた小麦粉のことをうどん粉といい,アメリカでできた小麦粉のことをメリケン粉といいます.

メリケンはアメリカン(American)の発音がメリケンに聞こえるため,そう名付けられたといわれています.

種類と違い

小麦粉の種類は,タンパク質の保有率によって分類されます.

また,小麦粒のどの部分を挽いたものかによっても分けられます.

薄力粉

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小麦粒の胚乳の部分を挽いた穀粉で,タンパク質の割合が8.5%以下のものを薄力粉といいます.

さらにタンパク質の含有量を減らすことによってできる超薄力粉というものも存在します.

タンパク質の含有量を抑えれば抑えるほど繊細な仕上がりになり,超薄力粉になると製菓に使われることが多いです.

中力粉

小麦粒の胚乳の部分を挽いた穀粉で,タンパク質の割合が9%前後のものを中力粉といいます.

薄力粉と強力粉を合わせることによって中間の性質になりますが,本来の中力粉とは加工特性が違うため,中力粉の代用とするには工夫が必要です.

強力粉

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小麦粒の胚乳の部分を挽いた穀粉で,タンパク質の割合が12%以上のものを強力粉といいます.

浮き粉

小麦粉のたんぱく質であるグルテンを分離し,残りのデンプンになったものを浮き粉といいます.

全粒粉

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小麦粒の表皮、胚芽、胚乳を分けることなく,そのまま粉にしたものを全粒粉といいます.

精製された小麦粉に比べて栄養価が高く,食物繊維,ミネラル,ビタミンが豊富です.

グラハム粉

全粒粉の1種にグラハム粉というものがあり,精製工程に違いがあります.

小麦粒を胚乳,表皮,胚芽に一度分けます.

その後,胚乳は普通の小麦粉と同じ細かさに挽き、表皮と胚芽は粗挽きにして両方を混ぜ合わせたものがグラハム粉です。

全粒粉よりもざらざらしているのが特徴になります.

セモリナ粉

セモリナ粉は,小麦粉より粒子の粗い粉のことで,粒子の大きさが210ミクロン以上となっています.

種類別の用途

薄力粉

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 天ぷらの衣やケーキなどのお菓子類

中力粉

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 うどんなどの麺類

強力粉

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 パンやピザ、餃子の皮

浮き粉

ふきのとう

 和菓子や糊、医薬品

全粒粉

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 パンやビスケット、クラッカー

グラハム粉

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 全粒粉と同じく、パンやビスケット、クラッカー

セモリナ粉

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 パスタやシリアル

終わりに

私たちの生活に欠かせない小麦粉ですが、思った以上に多くの種類があることがわかりました。

料理を作る際、用途に合わせた小麦粉を使うようにすると料理の腕が一段と上がることでしょう。




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