みなさん、寒い季節になってきてそろそろこたつが恋しくなる時期になりましたね。
こたつに入るとぽかぽかと気持ち良いですよね。
な、なんだこの魔力は!こたつが私を離さない!!なんてこともしばしば。
気づけばこたつでウトウトしていて、「こたつで寝たら風邪引くよ!」と親から注意された人も多いのではないのでしょうか。
でも、どうしてこたつに入ると眠たくなるのでしょうか。
こたつで寝ると本当に風邪を引くのでしょうか。
こたつに入ると眠たくなる理由
こたつで勉強や作業をしようとしても、いつも眠気に負けてしまいます。
ただ単に日頃の疲れから眠たくなるのでしょうか。
それとも、こたつには眠りに誘うなにか秘密があるのでしょうか。
体温の低下
人の体は体温が下がると眠くなるという実験結果が出ています。
寝ている時は自然と体温が下がり、体の外に熱が放出されるという働きが私達の知らない間に体の中で起きているそうです。
まず、こたつに入ることで足があたためられます。
すると、体温のバランスを調節するために体は体温を下げようとします。
つまり、こたつによってどんどんあたたかくなる体は、
体温調節のために体温を下げようとするため、こたつに入ると眠たくなってしまうのです。
頭寒足熱
みなさん頭寒足熱という言葉を知っていますか?
ちなみに読み方は”ずかんそくねつ”です。
この言葉は、頭を冷やして、足をあたためるということ。またはその状態のことを表します。
この状態にすることで、心地よく眠ることができ、健康的にも良いと言われています。
こたつに入ると、足があたためられ、頭が足よりも寒い状態になります。
すると、脳ではセロトニンという脳内物質が分泌されます。
その脳内物質であるセロトニンが睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促進させることによって、こたつに入ると眠たくなってしますのです。
こたつに入ると眠たくなってしまうのには、体の中で自然と眠りにつけるよう指示が出されていたのが原因だったですね。
こたつで寝る瞬間はとても心地よいですよね。私にとっても至福のひとときです。
しかし、こたつで寝ることは大変なリスクがあることがわかってしまいました。
こたつで寝たときの体へのリスク
脱水症状
ヒトは就寝時にコップ一杯以上の水分を失うと言われています。
それがこたつの場合になるとどうでしょう。
先程お伝えしたように、人は寝るときに体温が下がります。
どんどんこたつ内の温度が上昇するなか、体は体温を下げるために皮膚や呼吸器から水分を出し、体温調節を行います。
体温調節をするために水分が必要になっても、当然寝ている間に水分を補給することはできません。
その結果、こたつで寝てしまうと脱水症状を引き起こしてしまうのです。
風邪
どうやらこたつで眠ると風邪を引くのは本当だったようです。
こたつの中と外で、温度差が生じます。
こたつに入る足の部分と外にある頭の部分の温度差によって体温調節が難しくなり、自律神経の乱れが引き起こされます。
そして、体温調節によって体内の水分が失われ、喉や鼻などの粘膜が乾燥します。
その結果、免疫力が低下し、風邪を引きやすくなってしまいます。
便秘
冬は便秘になりやすいと悩んでいる方、
もしかすると、こたつで寝たり、長時間入ってたりしていることが原因かもしれません。
こたつに入ると、体温調節のために足りなくなった水分を小腸や大腸から補おうとします。
腸から水分が失われる事によって便も水分を失い固くなって、上手く腸から排出することが難しくなってしまいます。
その結果、便秘を引き起こしてしまうのです。
脳梗塞
脱水症状を起こした体は、実は血管からも水分が失われてしまうのです。
血管から水分が失われてしまうと、ドロドロの血液の状態となります。
ドロドロの血液は固まってしまい、血管を詰まらせてしまう血栓ができやすくなってしまいます。
その結果、血管の詰まりが原因で起こる
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
が引き起こされやすい状態になってしまいます。
その他にも、こたつで寝てしまうと
- 不眠症
- 腰痛
- 低温火傷
など、危険はたくさん潜んでいます。
こたつで寝ると風邪を引くどころではなく、命を落としかねない危険な眠りだったのですね。
こたつに入るときに注意すること
こたつで寝ることがとても怖いことなのだとわかりました。
しかし、ついうっかりウトウトしてしまったときに、どうするかを考えなくてはなりません。
一番良いことは、こたつで寝ずにお布団へ向かうことです。
万が一寝てしまいそうな時は、こたつの電源を切りましょう。
そして、こたつに入るときに大切なことは、水分補給をすることです。
みなさんこたつに向かう時は、みかんと飲み物をセットしましょう。
向かうときがポイントです!
一度こたつに入ってしまうと、こたつの魔力に引き込まれてしまうので(笑)
みかんは水分補給だけでなく、ビタミンCも入っており、風邪予防にも効果を発揮してくれます。
飲み物は、利尿作用のあるコーヒーや紅茶などの飲み物は適していません。
- 麦茶
- お水
このあたりを持っていきましょう。
スポーツドリンクは水分補給には最適というイメージですが、中には糖分が多く含まれるものもあります。
カロリーが気になる方は飲み過ぎに十分気をつけてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私もよくこたつで寝ていて、頭が痛くなることが多々ありました。
脱水症状を引き起こしていたのですね。
こたつで寝る瞬間がとても幸せでしたが、死に至る可能性があることを知ったので、寝ないようにがんばっています。
自分以外にも、こたつの怖さを知らずに寝ている家族や友人がいれば起こしてあげてくださいね。
こたつだけではなく、ホットカーペットや電気毛布なども同じです。
起きない場合は電源を切ってあげてください。そして布団をかけてあげてください。
起きたときに寒い!と怒られるかもしれませんが、命を守るためです。
こたつの魔力に負けないよう十分に気をつけて、この冬もこたつと共に乗り越えていきましょう。
コメント